スタジオジブリの撮影監督、奥井敦氏が、北米の映画館で再上映される『耳をすませば』と『借りぐらしのアリエッティ』(いずれも4Kリマスター版)についてインタビューに応じた。1993年からスタジオのほぼ全作品に携わってきた奥井氏は、『耳をすませば』は興行収入は大きくなかったものの、熱心なファン層を維持しており、物語の舞台となった町に聖地巡礼に訪れる人々もいると指摘する。
デジタル時代にアナログの光を捉える芸術 🎞️
奥井氏は、4Kリマスタリングのプロセスは単にオリジナル素材をスキャンするだけではないと説明する。1995年公開の『耳をすませば』では、チームは全コマを一枚一枚確認し、セルロイドの傷を修正し、近藤喜文監督の意図を尊重して色味を調整した。2010年の『アリエッティ』では課題が異なり、同作はすでにデジタルで撮影されていたが、新しい転写作業では、視覚的な物語にコントラストが不可欠な夜のシーンの照明を再調整する必要があった。
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奥井氏によると、『耳をすませば』のファンの忠誠心は非常に高く、物語のインスピレーションとなった東京・多摩地域を訪れるために他大陸から旅をする人もいるという。興味深いことに、多くのファンは1990年代に印刷された地図を持参し、映画に登場するのと同じキャンディがもう店で売っていないと不満を漏らすという。ジブリのマジックリアリズムに、1995年から価格が据え置かれているという約束は含まれていないことを、誰も彼らに伝えていないのだ。