トーレス氏、政治に科学を求めつつコロナ対策を忘れる

2026年05月11日 スペイン語から翻訳・公開

アンヘル・ビクトル・トーレス大臣は、政治的発言は科学的基準に基づくべきであると宣言した。これは妥当な要請だが、スペインにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック対応を思い返すと、皮肉に感じられる。当時、科学的根拠は政府の会合において、時に招かれざる客のようだったからだ。

科学者の白衣を着た大臣が演台から話す一方、背後にはCOVID対応のグラフをぼかした影がある。

科学、アルゴリズム、そして意思決定 🤖

技術開発の分野では、客観的なデータに基づいて意思決定を行うことが基本原則である。人工知能システムや予測モデルは、検証可能な情報を基に信頼性の高い結果を提供する。しかし、政治が介入すると、アルゴリズムは科学的根拠とは無関係な利害によって歪められる可能性がある。トーレスの提案は、最近の経験、すなわち疫学的基準が政治的・ロジスティクス的な考慮に従属した経験と矛盾しなければ、進歩と言えるだろう。

トーレスの科学者たちは別の分野の者たちだ 🧪

大臣が言及しているのは、きっとCOVID-19の記者会見には出席していなかった科学者たちのことだろう。感染者数データが粉飾されたり、病院の逼迫状況に応じて集中治療室(ICU)入室基準が変更されたりするのを目撃しなかった科学者たちだ。トーレスは科学を求めるが、おそらく都合の良い科学、つまり政治家が聞きたいことを言う科学のことを指していると明言すべきだろう。その間、本物のウイルス学者たちは、誰かが彼らに質問してくるのを待ち続けているのだ。