『ジ・アルティメッツ』第23号でラグナロクがアスガルドに到来。トール、シフ、スルトが、創造主の操り人形であるロキに反旗を翻す。デニス・キャンプは従来のコマ割りを放棄し、スティパン・モリアンと共に、物語の壮大さを伝える見開きページを展開する。緻密な構図が視線を流れるように導き、トラビス・ランハムの文字は台詞がなくても読みやすさを確保している。
モリアンの叙事詩における、物語の原動力としての視覚的構成 ⚡
スティパン・モリアンは各見開きページを連続した流れとして構成し、登場人物やラグナロクの混沌を自然に統合している。コマ割りがないことで、読者の目はまるで壮大なフレスコ画を見るかのように場面を巡ることになる。鎧やスルトの炎の質感における細部の描写は圧倒的ではなく、視覚情報を整理している。トラビス・ランハムは、アクションの邪魔にならないよう、開けたスペースに文字を配置している。その結果、アスガルドの戦いの壮観さを犠牲にすることなく、明瞭さを優先したスタイルが生まれている。
ロキ、自らの結末すらも操れない操り人形 🎭
嘘と欺瞞の神ロキは、結局は誰かの操り人形に成り下がる。皮肉なことに、普段は彼が糸を引く側なのだ。ここでは、トールとシフが彼に立ち向かう中、思わず彼が「終末の生き残り方マニュアル」を取り出すのではないかと期待してしまう。しかし、そうはならない。創造主は彼を利用し、使い捨てる。少なくとも、これほど入念に作り込まれた見開きページのおかげで、このトリックスターの神は風格を持って去っていく。だが、スルトに一言言っておきたい。アスガルドに火を放つなら、コミックの上に灰を残さないでほしいものだ。